俺はこいつで生きていく
そう語ったのはマサラタウンでサラダ菜農家として生活するサトシ(27)さんだ。
10歳の頃、ポケモンマスターになるという夢を抱き旅に出た彼だが、確かに身を固める決心をしてもおかしくない年齢だ。
「正直、限界はとうに過ぎていたのかもしれません…」
と、一緒に旅をしたこともあるニビジムリーダーのタケシさんは言う。
「ポケモンが多すぎて覚えられない」「最初は150匹程度と聞いていたが話が違う」
などと弱音を漏らすこともあったそうだ。
旅仲間のタケシさん、カスミさん、ライバルのシゲルさんなど皆ジムリーダーとして活躍している。
サトシさん自身、まさか自分が農家になるとは想像もつかなかっただろう。
「慣れない畑仕事は大変ですよ。毎朝日が昇る前に起きて休日もない。でも、やりがいはありますね。世界一のサラダ菜マスターになることが夢です。」
そう語ったサトシさんの目にはうっすらと涙のようなものが浮かんでいた。
2018年4月
俺はこいつで生きていく
そう語ったのはキョウトシティでしがない公務員として生活するサトシ(27)さんだ。
15歳の頃、医者になるという夢を抱き受験戦争に参戦した彼だが、確かに身を固める決心をしてもおかしくない年齢だ。
「正直、限界はとうに過ぎていたのかもしれません…」
と、今から8年前に一緒に医学部受験戦争をしたこともあるオオサカ大学附属病院研修医のタケシさん(27)は言う。
「医学部受験生が多すぎて受からない」「最初はセンター85%で受かると聞いていたが話が違う」
などと弱音を漏らすこともあったそうだ。
かつての受験仲間のタケシさん、カスミさん、ライバルのシゲルさんなど皆、研修医として現在活躍している。
サトシさん自身、まさか自分がしがない薄給公務員になるとは想像もつかなかっただろう。
「慣れないヤクザ市民相手の仕事は大変ですよ。毎朝、日が昇る前に起きて満員電車に揺られ、残業だらけで有給も取れない。でも、やりがいはありますね。世界一の税金泥棒になることが夢です。」
そう語ったサトシさんの目にはうっすらと涙のようなものが浮かんでいた。
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改変
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