シャープの2015年3月期の連結最終損益は主力の液晶事業の生産設備の減損
処理などが響き2000億円を大幅に上回る赤字となったもようだ。16年3月期も構造
改革費用が膨らみ、最終赤字は1000億円を超える公算が大きい。5月中旬に公表
する再建策の原案によると、本社の売却や国内従業員の削減といった合理化策も
実施する。みずほ銀行など主力取引先2行から2000億円の資本支援を受けること
で近く大筋合意する見通し。資本を増強して経営再建を急ぐ。
http://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO8575157016042015MM0001&bf=0&dc=1&ng=DGXLASGD16H0Z_W5A410C1MM0000&z=20150416
シャープの前期の連結最終赤字は液晶パネルや太陽電池の生産設備の減損処
理などで従来予想の300億円から大幅に膨らんだ。スマートフォン(スマホ)向けな
ど中小型液晶事業が苦戦し、営業損益も赤字(従来予想は500億円の黒字)に転
落した可能性がある。
同社は5月発表の新中期経営計画で抜本的な構造改革に乗り出す。希望退職は
40歳以上の社員を対象に9月末をめどに実施。募集人数は当初想定していた3000人
だが、退職者数は最終的に4000人弱になるとみている。大阪市内の本社ビルは年
内に売却し、賃貸ビルに移る計画だ。
15年中には液晶や白物家電など主要事業ごとに社内カンパニー制を導入する。分
社化が容易になり他社との戦略提携がしやすくなる。連結売上高が約1兆円ある主
力の中小型液晶事業では官民ファンドの産業革新機構から出資を受ける交渉に入っ
た。不振のテレビ事業は主力の栃木工場(栃木県矢板市)での生産撤退も視野に入
れ、収益改善策を進める。税制優遇を受けられる産業競争力強化法の申請も検討す
る。
全文
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLASGD16H0Z_16042015MM0000
倒産寸前か
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シャープ 本社売却
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